相続登記とは、不動産の所有者が亡くなり、相続によって新たにこの不動産を取得した人に不動産の名義を変更するための手続きをいいます。とくに期限はありませんが、名義変更をせずそのまま放ったらかしにしていると不動産を売却できなくなったり所有権をめぐるトラブルに巻き込まれる可能性があるなどのリスクがあるため、できれば早めに済ませておいたほうが賢明でしょう。相続登記にかかる費用についてですが、まず不動産の住所地を管轄する法務で手続きを行う際に、申請書類と「登録免許税」という税金を納めなくてはいけません。どういった経緯で不動産を取得、登記に至ったかによって登録免許税の税率が異なりますのでしっかり確認することが大切です。
また必要に応じて、被相続人の戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明書、遺産分割協議書、遺言書などを添付しなくてはなりません。戸籍謄本1通で450~750円ほど、住民票の写しが300円程度かかります。さらに登記簿謄本を法務局の窓口で取得する場合、1物件あたり600円かかります。相続登記の手続きは自力でも可能ですが、相続関係が複雑だったり不動産の物件が多数ある場合は時間も手間もかかりとても大変です。
そんな時は専門家に依頼するのもひとつの手ですが、その場合は登記にかかる費用に加えて専門家への報酬も発生します。自分でできるだけ手続きを行い最低限のみ依頼するのか、すべての手続きを専門家にお任せするのかは不動産の数や内容によっても費用が変わりますのでよく調べて利用しましょう。
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