法律の相談にはいろいろな問題が持ち込まれます。金銭消費貸借などの契約の問題や離婚の問題、相続問題や土地に関する問題、交通事故の慰謝料の問題、他多数の法律問題があるのです。一番多く持ち込まれる法律相談は、その土地柄によっても違います。例えば、高齢者が多い地方などですと、相続問題が多いのが特徴です。

地方では農業を営んでいる人や、先祖から受け継いでいる不動産を所有している人が多いのです。これらの不動産をどのように相続させるかといった相続方法や遺言作成に関する内容、あるいは相続が発生した後に遺産の分割に関する内容が多いと言えるでしょう。遺産の分割に関する問題では、すでに兄弟間で揉めているケースがほとんどです。また、明治時代あたりから名義が変更されていない不動産の相続に関する内容の相談もあります。

このような場合では、相続人の数が非常に多くなってしまい、さらにその相続人が、日本全国に散らばっていることもよくあります。今まで面会したことの無い人が、同じ立場の相続人となっていることはよくある話です。このように地方での相続問題は、非常に複雑なケースが多いのです。こういった問題を解決するには、素人ではどうすることも出来ず、弁護士や司法書士などの専門家に頼る人が多くいます。

相続に関する相談内容以外には、隣地との問題もよく持ち込まれます。主に境界線についての問題です。このように地方では不動産所有者が多いため、不動産に関する内容の相談が多く持ち込まれる傾向にあります。