弁護士が企業内弁護士に転職する大きな理由の一つとして、待遇の改善が挙げられます。経済環境の変化や弁護士の増加により、法律事務所の競争も激しさを増してきました。そのことにより収入の下がる事務所も少なくなく、より安定した収入が見込める企業に目を向け始めた、と言えます。二つ目は、仕事とプライベートの両立です。
企業では、就業時間が決められ、また休暇もしっかりとれるので、魅力的な職場環境です。特に結婚を機に、仕事と育児や家事の両立を希望するケースが多くなり、福利厚生の制度がきちんと整備されている企業は、ワークライフバランスという意味で、人気となっています。最後に、弁護士としてビジネスに、もっと積極的に関わりたいという動機づけがあります。企業の経営に関わる根幹的な法律事項が仕事の中心となりますから、より主体的なプレイヤーとして、やりがいを感じる仕事をすることができるのです。
外からの第三者的な距離を置いたところでは知ることが不可能な、企業の内部に身を置くことができるため、ビジネスの法律専門家としてキャリアアップを目指す人にとっては、最高の環境と言えるでしょう。このように、企業内弁護士には、大きな魅力がたくさんあります。転職を目指す人は、キャリアコンサルタントなどと相談しながら、自分に最も適した企業を選択していくことになります。転職を成功させるためには、転職先で自分のこれまでの経験がどう生かせるのか、を常に頭に置いて行動することが大切です。
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