テレビのニュースを見ていると、債務という言葉が常に付きまといます。特に、会社の倒産や合併で聞かれることが多く、要は借金に関する言葉で済ませている傾向にあります。辞書で調べてみると、「ある者が他者に対して一定の行為をする義務」と書かれていますが、「債務者が債権者に対して金銭の返済をする義務」と置き換えても差し支えありません。広義には、金銭の他に不動産の権利を渡すことも意味しますが、結果的には財産を譲渡するかたちでとられるものとなっています。

債務整理とは、債務の中でも返済が滞りがちな多重債務を、法律にのっとったかたちで解決していく方法になります。従来の債務の返済には資産を売却して充てることが主流ですが、債務整理では生活の水準をキープしつつ、返済のプランを立てる方法として捉えることができます。債務整理には、任意整理・民事再生・自己破産の3種類があり、これらは債務の性質によって扱いが異なります。任意整理の場合、債務額の減額につとめることを旨としたもので、これは利息制限法に即した手筈で済まされることになります。

なぜなら、借金の多くは利息の高い出資法で扱われることが多く、昨今の法改正によって利息制限法に一律するよう義務付けられているからです。よって、払いすぎた利息分を債務の元本に充てることができ、結果的に債務の負担を軽減することができる訳です。しかも、この方法は裁判所への手続きが必要なく、弁護士に任せることで債務を整理できるメリットがあります。